主催 | 公益社団法人日本薬剤学会 製剤技術伝承委員会 |
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協賛 | シミックホールディングス株式会社 |
このページの目次
会期・開催方法
*オンラインによる開講です。
前編
後編
会期 | 2021年7月5日(月)~6日(火) |
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製剤技術伝承講習会へのご案内
理論と経験に裏付けられた匠の技術と設計思想を継承し、日本の製剤技術力の更なる飛躍のために
医薬品産業を取り巻く環境の著しい変化に伴い、わが国で脈々と培われて来た製剤技術が十分に伝承されず散逸することが懸念される中、本学会では2006年に「製剤技術伝承委員会」を発足させ、長年にわたって発展してきた製剤技術の伝承に努めて参りました。今回は「経口製剤の製剤設計と製造法」をテーマに、様々な分野のエキスパートにご講演いただきます。奮ってご参加下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
製剤技術伝承委員長 瀬田康生
プログラム
前編
後編
7/5(月)
日程 | 演題 | 講師 |
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AM 10:00~12:00 |
錠剤の製造における各種造粒法の特徴と選択のポイント | 大島孝雄 科研製薬 |
内服固形製剤は不均一製剤であり、含量均一性や溶出性をはじめとする製剤特性をコントロールする必要がある。将来に渡る安定生産を実現するためには、開発段階において適切な処方設計と製法設定を行い、品質を作り込むことが重要と考えている。製剤化工程の中においても特に造粒工程は、種々の造粒法が知られており、それを具現化するために数多くの造粒装置が開発されてきた。このことからも造粒工程の重要性と難しさを知ることができる。私自身もこれまで社内外の先輩研究者に多くのことを教わり、技術伝承の恩恵に預かってきた。微力ではあるが本講習会にて少しでも皆様のお役に立てれば望外の幸せである。 | ||
PM-1 13:00~15:00 |
医薬品の包装設計 | 石田勝啓 田辺三菱製薬 |
医薬品は、品質と有効性の確保及び安全性の確保が求められており、医薬品開発における包装設計では、製剤特性を把握したうえでの素材選定は勿論のこと、保護性・安全性・利便性・情報伝達など様々な機能の付加が要求される。また、GMPだけでは医薬品の品質保証が困難な時代に突入しており、グローバル流通管理における輸送条件も加味した安定性データの取得などGDP対応への充実化が求められている。 今回の講演では、包装設計の概要や包装に求められる種々の機能を付与した包装仕様の例を紹介とともに、医薬品包装の最新の動向について紹介する。 |
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PM-2 15:10~17:10 |
医薬における粒子コーティング | 岩田基数 シミックCMO |
粒子へのフィルムコーティングは、通常、水溶性あるいは非水溶性の高分子等を用いて内容物を周囲の環境から物理的に遮蔽することにより、内包された活性成分の安定化を含む保持能力の向上を目的とする。具体的には、遮光による内容物の光安定性の向上や共存する物質との相互作用の抑制、更に医薬品であれば服用後の薬物の苦味のマスキングや徐放化、消化管内における酸や酵素に対する安定性の向上、などがその例であり、これらの組合せも含めて粒子に新たな機能(価値)を付与することが可能である。本講義では、スプレー法による湿式フィルムコーティングを主として取り上げ、粒子のフィルムコーティングに関する理論とその実例について紹介する。 |
7/6(火)
日程 | 演題 | 講師 |
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AM 10:00~12:00 |
創薬研究における経口吸収性評価技術と製剤的な吸収改善手法の活用 | 鈴木恭介 第一三共RDノバーレ |
創薬研究の成功確率とスピードを上げるためには、薬効以外の点においても“素性の良い”化合物群を早期に見分けることが必要です。特に化合物の経口吸収性は化合物評価の質と速度に大きな影響を与える重要な因子です。本講義では、少量の原薬から如何に吸収性を見積もっていくか、また吸収性改善にどのような製剤技術が適用可能なのか、実例を交えてお話しさせて頂きたいと思います。 製剤技術の活用で如何に創薬研究を加速し、成功に導くか。本講義を通じて皆さんと一緒に考えることができれば幸いです。 |
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PM-1 13:00~15:00 |
難水溶性薬物のための固体分散体製剤化技術 | 米持悦生 星薬科大学 |
近年の製剤研究の開発戦略においては、臨床製剤の開発期間は圧縮され、迅速な製剤開発のための処方設計・評価技術への期待が高まっています。また、品質管理における製剤物性の理解は必須です。 講義では、固体分散体製剤にかかわる最新の処方設計・分析評価技術について、受講者の皆さんに広く知ってもらうことを目的としました。固体分散体製剤の設計の基本から、処方のスクリーニング手法、設計された製剤の評価技術について紹介します。さらに、計算化学的手法を利用した最新の処方設計技術を紹介します。 講義で紹介する製剤化研究の最前線のトピックは、製剤開発に携わる多くの研究者に新たなモチベーションとなることを期待します。 |
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PM-2 15:10~17:10 |
エーザイにおける連続生産を用いた固形製剤開発への取り組み | 石本隼人 エーザイ |
連続生産は加速する製品開発への適応、精密な管理による品質保証、そして柔軟性の高い生産を可能にする先進的技術である。多数の製薬企業によって化学合成医薬品(原薬と製剤)とバイオ医薬品(原薬)の製造への本技術の適用が検討され,実用化の例も増えている。また近年,各国規制当局や関連団体から連続生産に関連するガイドラインもしくはそれに準ずるリフレクションペーパーが複数発出されており,製薬企業が連続生産を用いた医薬品開発や申請に挑戦しやすい環境ができている。 本発表では、上記の連続生産を取り巻く現況を説明させていただき,エーザイにおける連続生産を用いた新薬開発のケーススタディーを紹介したい。 本講演が国内での連続生産技術の国内での普及に向けた環境づくりに役立てば幸いである。 |
※プログラムは現時点の仮題であり、予告なく変更されることがあります。
参加区分と参加費
- カッコ内の金額は、前・後編いずれか一方の2日間のみ参加の場合の参加費です。
- 参加費には、全編または前・後編の講義並びにテキストが含まれます。
- ご登録は必ず参加者ご本人名義でお願いします。
- 参加登録フォームは、区分【A】【B】と区分【C】【D】【E】で異なりますのでご注意ください。
- 参加登録受付は学会支援機構のオンライン参加登録システム(SSL接続)を使用しています。
- 本学会会員(区分【A】【B】)の方は、登録時に「会員番号」「パスワード」が必要です。(ご不明の場合はこちら)
参加区分 | 参加費 | 参加登録フォーム |
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【A】本学会会員-企業所属 | 110,000円 (75,000円) |
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【B】本学会会員-大学・病院等所属 | 70,000円 (45,000円) |
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【C】本学会賛助会員企業社員 | 110,000円 (75,000円) |
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【D】本学会非会員 | 140,000円 (85,000円) |
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【E】シミックグループ社員 | 70,000円 (45,000円) |
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注意
[at]を@に置き換えてください。 |
<キャンセルについて>
会期より1週間以内のキャンセルにつきましては、参加費を全額頂戴しますこと、予めご了承ください。
ご出席について
全講義の70%以上を受講された申込者に対し、希望者には講習会修了証書を送付致します。
お問合せ先
公益社団法人日本薬剤学会事務局 伝承講習会担当
Email: densho [at] apstj.jp, Phone: 03-6277-4351
接続等に関するお問合せ先
株式会社 MONS
〒003-0002 札幌市白石区東札幌2条5丁目7-1 Maison25 203
Tel: 011-824-8805 Fax: 011-826-4556
E-mail: convention [at] mons-sapporo.co.jp
[at]を@に置き換えてください。