熱分析を用いた医薬品原薬・製剤の物性評価―低分子から高分子まで―
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会期
2020年2月21日(金)10:30~16:55
会場
星薬科大学
百年記念館(東京都品川区)
ご案内
熱分析は、原薬の形態評価、フォーミュレーション研究の条件設定、品質管理などを目的として幅広く用いられており、医薬品開発において必要不可欠な手法である。熱重量測定法(TG)及び示差走査熱量測定法(DSC)は、日本薬局方の一般試験法として収載されており、すでに汎用的な分析法となっている。特にDSCの応用は著しく、測定対象は低分子から高分子医薬品まで広がり、温度変化に伴う結晶多形転移、ガラス転移、複合体形成、構造転移などの観察に多用されている。また、等温滴定カロリメトリー(ITC)についても高感度の装置が開発され、高分子創薬にも応用できる手法として注目を集めている。このように、熱分析法の汎用性・応用性は近年益々向上しており、今後も原薬・製剤の強力な物性評価法として更に多種多様の展開を見せると期待できる。本会は熱分析の初心者から中級者を対象に「わかりやすい」をコンセプトとしている。熱分析を用いて研究されている産官学の研究者からご講演頂き、熱分析について基礎から学ぶ。
プログラム
10:30-10:35 | はじめに | 深水 啓朗 (明治薬科大学) |
10:35-11:15 | 熱分析(TG-DTA・DSC)の基礎 | 益田 泰明 (リガク) |
11:15-12:00 | ITCによる高分子医薬品の評価:抗体を中心に | 津本 浩平 (東京大学大学院工学系研究科) |
12:00-13:00 | 休憩 | |
13:00-13:45 | 熱分析を駆使した低分子医薬品の結晶多形・非晶質評価 | 川上 亘作 (物質材料研究機構) |
13:45-14:30 | 凍結乾燥製剤の設計における熱測定の活用 | 伊豆津 健一 (国立医薬品食品衛生研究所) |
14:30-14:45 | 休憩 | |
14:45-15:30 | DSCを用いた生体高分子の熱安定性解析 | 長谷川 淳 (大阪大学大学院工学研究科) |
15:30-16:10 | 共結晶の熱分析 | 山下 博之 (アステラス製薬) |
16:10-16:50 | 企業における熱分析の利用 | 木本 香哉 (武田薬品工業) |
16:50-16:55 | おわりに | 米持 悦生 (星薬科大学) |
17:00-19:00 | 情報交換会(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開催を中止いたします。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます) |
開催概要
一般参加費:セミナー(7000円)、情報交換会(3000円)
学生参加費:セミナー(無料)、情報交換会(3000円)
支払は当日会場にてお支払い願います。
会場:星薬科大学 百年記念館
URL:http://www.hoshi.ac.jp/site/
〒142-8501 東京都品川区荏原2-4-41
参加申込方法
参加を希望される方は、①お名前、②ご所属、③情報交換会の参加予定について明記し、2020年1月18日(土)までに、E-mail(apstj.fg.pp [at] hoshi.ac.jp)にてご連絡ください。定員は50名で、先着順とさせていただきます。
お問い合わせ・申込み先
事務局:日本薬剤学会 物性FG事務局 担当 古石 誉之まで
〒:142-8501 東京都品川区荏原2-4-41 星薬科大学薬品物理化学教室内
電話/FAX: 03-5498-5159、E-mail: apstj.fg.pp [at] hoshi.ac.jp
URL: http://bussei-fg.com/
[at]を@に置き換えてください。