振動分光による原薬・製剤の物性評価
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日時
2023年3月3日(金)10:30~17:05
会場
星薬科大学百年記念館(東京都品川区)及び
オンライン(Zoom)のハイブリッドセミナー
振動分光とは、測定対象の分子振動を光で計測する技術であり、分子の構造や状態を知るために用いられる。振動分光法としては、赤外(IR)分光法、Raman分光法、近赤外分光法(NIR)、テラヘルツ分光法などがあり、いずれの手法も原薬や医薬品製剤の評価法として用いられている。IR分光法は古くから化合物の同定や定量などに利用されており、近年では放射光を用いた手法やAFM-IR法などの新しい手法も開発され、より高感度・高空間分解能のデータが得られるようになっている。Raman分光法は、第17改正日本薬局方の第二追補に収載されたことからも分かるように、近年医薬品分野で特に普及が進む手法である。前処理なしで、非破壊・非接触で測定できることから、低分子医薬品のスクリーニング、錠剤のイメージング、品質管理など、様々な目的で応用が進んでいる。特に最近では、抗体や細胞などのバイオマテリアルをRaman分光法により評価する新しい試みも始まっている。NIR分光法はProcess Analytical Technology (PAT)に有用な手法として広く認識されており、製薬企業の生産現場で混合や造粒工程の管理に実用化されている。本セミナーは振動分光分析の初心者から中級者を対象に、「わかりやすい」をコンセプトとしている。振動分光の魅力を日々追求している産学の研究者からご講演頂き、振動分光法の有用性や可能性について基礎から学ぶ。
プログラム
10:30-10:35 | はじめに | 東 顕二郎(千葉大学) |
10:35-11:15 | 振動分光の基礎~はじめての方に向けて原理から | 笹倉 大督 先生(スペクトリス) |
11:15-12:05 | 低波数領域ラマン分光法の基礎と品質管理への応用 | 深水 啓朗 先生(明治薬科大学) |
13:00-13:40 | バイオライフサイエンス分野へのRaman分析の応用 | 廣瀬 侑太郎 先生(堀場製作所) |
13:40-14:30 | オリジナルラマンプローブによる高精度・多重イメージング | 神谷 真子 先生(東京工業大学) |
14:40-15:30 | 高輝度赤外線領域放射光を利用した分光と物性評価 | 池本 夕佳 先生(高輝度光科学研究センター) |
15:30-16:10 | ナノ分解能の新しい赤外分光技術 AFM-IR | 横川 雅俊 先生(ブルカージャパン) |
16:20-17:00 | PATへの振動分光の応用 | 深津 卓也 先生(アステラス製薬) |
17:00-17:05 | おわりに | 我藤 勝彦(大塚製薬) |
開催概要
Zoomを用いたハイブリッドセミナーとなりますが、配信されたプレゼンテーションの画面録画や音声録音は禁止させて頂きます。
一般参加費 | セミナー(7000円) |
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学生参加費 | セミナー(無料) |
支払は下記への銀行振り込みにてお支払い願います。
きらぼし銀行(金融機関コード:0137)、秋津支店(店番号:055)、普通口座:5028048
口座名:公益社団法人日本薬剤学会物性フォーカスブループ シヤ)ニホンヤクザイガツカイ ブツセイフオーカスグループ
(領収書の必要な方は、登録連絡をして頂く際にその旨をご記載下さい)
会場(対面)
星薬科大学 百年記念館(〒142-8501 東京都品川区荏原2-4-41)
URL:http://www.hoshi.ac.jp/site/
参加申込方法
参加を希望される方は,①お名前,②ご所属,③対面orオンラインの希望、について明記し,2023年2月20日(月)までに,E-mail(apstj.fg.pp [at] hoshi.ac.jp)にてご連絡ください。
お問い合わせ・申込み先
事務局:日本薬剤学会 物性FG事務局 担当 古石 誉之まで
〒:142-8501 東京都品川区荏原2-4-41 星薬科大学薬品物理化学教室内
電話/FAX:03-5498-5159、E-mail: apstj.fg.pp [at] hoshi.ac.jp
URL:http://bussei-fg.com/
[at]を@に置き換えてください。