薬物相互作用・個別化医療フォーカスグループ(FG)では、この度、日本薬学会第144年会において共催シンポジウムを開催いたします。以下をご覧頂き、薬剤学会会員の先生方もご参加を検討して頂けますと幸いです。宜しくお願い致します。
このページの目次
シンポジウムの概要
タイトル
個別化医療に寄与する薬剤学―基礎および臨床/開発の観点から
趣旨
ヒトの体内動態を決定付けるADMEには、遺伝学的要因および環境要因により個人差が生じ得る。また薬効および副作用の観点まで視野を広げれば、標的分子の数や親和性等によってもたらせる個人差もまた有り得る。薬が効果を期待して創られる本質を考えれば、薬剤学によるADME基礎の理解に加えて、バイオマーカー等の情報を基にしつつ、個人差を考慮した薬効および副作用の予測を行うことは必然と考えられる。本セッションは日本薬剤学会 薬物相互作用・個別化医療FGとのジョイント企画とし、薬物代謝酵素・トランスポーター・血漿タンパク質、更にはヒトの体内で共生する腸内細菌によってもたらされる個人差にどのように向き合うべきか、最新の知見を基にご講演いただく。また、抗体医薬の臨床開発で体内動態の個人差を考慮すべき事例として、抗PD-1抗体の特徴的な用法・用量設定に関するお話をいただく。本セッションの共通項である「薬剤学がいかにして個別化医療に寄与するか」会場の皆様とともに議論を深めたい。
日程
3月31日(日)13:15〜15:15(JS11)
世話人
吉門崇
オーガナイザー
工藤敏之、佐藤正延、白坂善之
プログラム
- (1)イントロダクション
- 吉門 崇(横浜薬科大学 臨床薬理学研究室)
- (2)バイオマーカーを活⽤した病態時の薬物動態の特性の評価
- 鈴木 陽介(明治薬科大学 薬剤情報解析学研究室)
- (3)リポタンパク質結合型薬物の薬物動態と脂質異常症
- 土岐 浩介(筑波大学 医学医療系 臨床薬剤学)
- (4)セロトニン動態/腸内細菌叢に起因した薬物性消化器毒性発現とその個体間変動
- 白坂 善之(金沢大学 医薬保健研究域薬学系 薬物動態学研究室)
- (5)免疫チェックポイント阻害薬の個体差を考慮した用法・用量設定
- 塩見 真理(MSD株式会社 臨床薬理開発 クリニカルファーマコキネティクス&ファーマコメトリクスグループ)
日本薬学会第144年会
会期
2024年3月28〜31日(木〜日)
開催場所
パシフィコ横浜
詳細は、https://confit.atlas.jp/guide/event/pharm144/top をご覧ください。