主催 | 公益社団法人日本薬剤学会 製剤技術伝承委員会 |
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協賛 | シミックホールディングス株式会社 |
このページの目次
会期・開催方法
*オンラインによる開講です。
前編
後編
会期 | 2022年3月3日(木)~4日(金) |
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製剤技術伝承講習会へのご案内
理論と経験に裏付けられた匠の技術と設計思想を継承し、日本の製剤技術力の更なる飛躍のために
医薬品産業を取り巻く環境の著しい変化に伴い、わが国で脈々と培われて来た製剤技術が十分に伝承されず散逸することが懸念される中、本学会では2006年に「製剤技術伝承委員会」を発足させ、長年にわたって発展してきた製剤技術の伝承に努めて参りました。今回は「非経口製剤の製剤設計と製造法」をテーマに、様々な分野のエキスパートにご講演いただきます。奮ってご参加下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
製剤技術伝承委員長 瀬田康生
プログラム
前編
後編
3/3(木)
日程 | 演題(変更の場合があります。) | 講師 |
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AM 10:00~12:00 |
医薬品外用製剤設計 | 有泉秀彦 大正製薬 |
いわゆる薬機法の正式名称として明文化されているように、医薬品の開発において有効性、安全性、品質の確保は最も重要であり、更に製剤的価値を付与することで生活者や医療従事者のニーズに応える製品を提供することが私達のミッションである。 本講義では、外用剤開発において、特に塗布剤形を中心に、上記を考える上で必要な基礎知識・技術について、弊社の開発事例を一部紹介しつつ解説させて頂きたい。本内容が、皆様にとって、今後の処方設計時の実務推進や課題解決の一助となれば幸甚です。 |
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PM-1 13:00~15:00 |
経皮吸収型製剤の開発 | 道中康也 久光製薬 |
貼付剤に代表される経皮吸収製剤は経口剤や注射剤とは異なる製剤特性を有します。特に副作用の低減や血漿中薬物濃度の徐放化などに有用であり、フェンタニルやオキシブチニンなど多くの薬物が経皮吸収製剤として実用化されています。高齢化社会が進展する社会情勢下で、副作用を低減できる経皮吸収製剤の役割はますます高まってきていると感じます。本講演では貼付剤を設計する際の留意点などについて概説します。 | ||
PM-2 15:10~17:10 |
マイクロニードル製剤の開発現状と最新動向 | 権英淑 コスメディ製薬 |
本講義ではマイクロニードルに関し最近の世界的な研究動向や臨床試験の進捗、FDAのマイクロニードル医療機器ガイドラインなど最新の情報を紹介したい。また、マイクロニードルの様々な製造方法、性能評価、安全性評価などに関しても解説したい。さらに、溶解型マイクロニードル技術を用いた化粧品開発の経験や医薬品製剤開発に関する様々な課題について述べる。 |
3/4(金)
日程 | 演題(変更の場合があります。) | 講師 |
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AM 10:00~12:00 |
点眼剤の製剤設計とそのポイント | 山口正純 千寿製薬 |
眼には様々なバリア機能があり、点眼剤のバイオアベイラビリティは低いと言われています。眼内に薬物を効率よく移行させるには、眼の構造と薬物の特性を踏まえた製剤設計が必要です。溶解性、安定性、更に、点眼剤特有の規格もあり、それらを満足するように製剤を設計することが求められます。また、点眼剤では、差し心地も考慮しなければいけません。このようなことに留意しながら、製剤設計をすることに点眼剤の製剤設計の奥深さがあります。講義では点眼剤を設計するうえで、考慮すべき重要なポイントについてお話します。 | ||
PM-1 13:00~15:00 |
医療ニーズに最適化した吸入システム | 佐藤哲也 大塚製薬 |
吸入剤は、主に気管支喘息及び慢性閉塞性肺疾患等の肺局所治療に用いられるが、全身治療を目的とした研究も進められている。本講義では、吸入剤の基礎、特徴、課題及びその解決策について解説する。また、製剤設計の具体例として、低分子医薬品に適したマルチドーズタイプのSwinghalerと高分子医薬品に適したユニットドーズタイプのOtsuka Dry Powder Inhalation (ODPI) システムを紹介する。製剤は森羅万象の縮図であり、物性及び製造工程における化学的物理的な原理・原則を理解して、直面する現象の制御に努める事が重要である。自分の経験を若い研究者や技術者に伝えることで何かに活かしてもらえれば幸いである。 | ||
PM-2 15:10~17:10 |
界面活性剤および乳化を用いた製剤設計の基礎と応用 | 宇治謹吾 コスモステクニカルセンター |
半固形製剤では、主薬の溶解性、感触を考えて、単一相で製剤化するばかりでなく、油相あるいは水相に主薬を溶解し、相混ざらない油相と水相を混合して製剤化する場合が多くなっている。それら両相を安定的に混合するために界面活性剤を用いる。その界面活性剤の種類と特性および応用としての乳化製剤においての基礎と応用について述べる。 理論に関しては参考書があり、ある程度勉強できるが、実際に実験してみると思うようにいかない。経験的なものが必要で、試行錯誤し実験する。そして、自分なりの理論を構築し周りのものと意見を交わす。今回はそれらの一部についてお話しし、参考になればと考える。 |
※プログラムは予告なく変更されることがあります。
参加区分と参加費
- カッコ内の金額は、前・後編いずれか一方の2日間のみ参加の場合の参加費(消費税込)です。
- 参加費には、全編または前・後編の講義並びにテキストが含まれます。
- ご登録は必ず参加者ご本人名義でお願いします。
- 参加登録フォームは、区分【A】【B】と区分【C】【D】【E】で異なりますのでご注意ください。
- 参加登録受付は学会支援機構のオンライン参加登録システム(SSL接続)を使用しています。
- 本学会会員(区分【A】【B】)の方は、登録時に「会員番号」「パスワード」が必要です。(ご不明の場合はこちら)
参加区分 | 参加費-消費税込 | 参加登録フォーム |
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【A】本学会会員-企業所属 | 110,000円 (75,000円) |
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【B】本学会会員-大学・病院等所属 | 70,000円 (45,000円) |
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【C】本学会賛助会員企業社員 | 110,000円 (75,000円) |
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【D】本学会非会員 | 140,000円 (85,000円) |
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【E】シミックグループ社員 | 70,000円 (45,000円) |
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注意
[at]を@に置き換えてください。 |
<キャンセルについて>
会期より1週間以内のキャンセルにつきましては、参加費を全額頂戴しますこと、予めご了承ください。
ご出席について
全講義の70%以上を受講された申込者に対し、希望者には講習会修了証書を送付致します。
お問合せ先
公益社団法人日本薬剤学会事務局 伝承講習会担当
Email: densho [at] apstj.jp, Phone: 03-6277-4351
接続等に関するお問合せ先
株式会社 MONS
〒003-0002札幌市白石区東札幌2条5丁目7-1 Maison25 203
Tel: 011-824-8805 Fax: 011-826-4556
E-mail: convention [at] mons-sapporo.co.jp
[at]を@に置き換えてください。