主催 | 公益社団法人日本薬剤学会 製剤技術伝承委員会 |
---|---|
協賛 | シミックホールディングス株式会社 |
このページの目次
会期・会場
前編
後期
*後編はオンラインによる開講です。
会期 | 2023年3月2日(木)~3日(金) |
---|
製剤技術伝承講習会へのご案内
理論と経験に裏付けられた匠の技術と設計思想を継承し、日本の製剤技術力の更なる飛躍のために
医薬品産業を取り巻く環境の著しい変化に伴い、わが国で脈々と培われて来た製剤技術が十分に伝承されず散逸することが懸念される中、本学会では2006年に「製剤技術伝承委員会」を発足させ、長年にわたって発展してきた製剤技術の伝承に努めて参りました。今回は「非経口製剤の製剤設計と製造法」をテーマに、様々な分野のエキスパートにご講演いただきます。奮ってご参加下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
製剤技術伝承委員長 六車嘉貢
プログラム
前編
後編
3/2(木)
日程 | 演題(変更の場合があります。) | 講師 |
---|---|---|
AM 10:30~12:30 |
医薬品外用製剤設計 | 有泉秀彦 大正製薬 |
いわゆる薬機法の正式名称として明文化されているように、医薬品の開発において有効性、安全性、品質の確保は最も重要であり、更に製剤的価値を付与することで生活者や医療従事者のニーズに応える製品を提供することが私達のミッションであると考えます。 本講義では、外用剤開発において、特に塗布剤形を中心に、上記を考える上で必要な基礎知識・技術について、弊社の開発事例を一部紹介しつつ解説させて頂きたく思います。本内容が、皆様にとって、今後の処方設計時の実務推進や課題解決の一助となれば幸甚です。 |
||
PM-1 14:00~16:00 |
※変更になりました。 ニューモダリティ創薬を支える機能性製剤 |
※変更になりました。 岡田弘晃 岡田DDS研究所 |
近年のニューモダリティ創薬において最も素晴らしい成功例は、BionTech社あるいはModerna社によるionizable lipidを用いたナノ脂質粒子(iLNP)によるmRNAワクチンである。シュードウリジンの開発と適度に調整された機能性製剤の勝利である。これまでに成功したペプチド、オリゴ核酸、遺伝子、細胞を用いた多くの創薬の例を紹介する。いずれも成功の秘訣は、APIと製剤のマッチングであり、果敢にチャレンジし続ける研究者のみが醸し出すセレンディピティserendipityである。 | ||
PM-2 16:10~18:10 |
マイクロニードル製剤開発の最新動向と応用展開 | 権英淑 コスメディ製薬 |
席巻するコロナウイルス感染症パンテミックに直面して、世界規模におけるウイルス、病原体への検知・防疫体制の整備が喫緊の課題となり、自己投与が可能、大規模接種が容易というポテンシャルを有するマイクロニードルへの関心が高まっている。本講ではマイクロニードルに関し世界的な研究動向やFDAのRegulatory Considerations for Microneedling Productsなど最新の情報を紹介し、またマイクロニードルの製造方法、性能評価、安全性評価などに関しても解説する。最後にマイクロニードル医薬品製剤開発に関する課題や化粧品への応用展開について述べる。 |
3/3(金)
日程 | 演題(変更の場合があります。) | 講師 |
---|---|---|
AM 10:00~12:00 |
点眼剤の製剤設計とそのポイント | 山口正純 千寿製薬 |
眼には様々なバリア機能があり、点眼剤のバイオアベイラビリティは低いといわれている。眼内に薬物を効率よく移行させるには、眼の構造と薬物の特性を踏まえた製剤設計が必要です。溶解性、安定性、更に、点眼剤特有の規格もあり、それらを満足するように製剤を設計することが求められます。加えて点眼剤では、差し心地も考慮しなければいけません。このようなことに留意しながら、製剤設計をすることに点眼剤の製剤設計の奥深さがあります。講義では点眼剤を設計するうえで、考慮すべき重要なポイントをご説明します。 | ||
PM-1 13:30~15:30 |
吸入剤の製剤設計と製造法 | 井上和博 東亜薬品 |
吸入粉末剤、吸入エアゾール剤、並びに吸入液剤のエアゾール発生機構と吸入動作による薬剤の気管支又は肺への送達原理を解説し、それらに基づく製剤設計と製法開発の方法論を紹介する。吸入剤の性能は製剤とデバイスの組み合わせによって決まり、必要な性能を獲得する上でどのような性質の製剤とどのような仕様のデバイスを組み合わせるべきかを、直感と実証のみに頼って探り当てることは容易ではない。また今後対象薬剤にニューモダリティが加わってくると、この難易度はさらに高まると思われる。これからの吸入剤開発にはコンピュータシミュレーションにより物理法則に基づいて設計の方向性を絞り込むプロセスが不可欠になるであろう。 | ||
PM-2 15:40~17:40 |
界面活性剤および乳化を用いた製剤設計の基礎と応用 | 宇治謹吾 日光ケミカルズ |
半固形製剤では、主薬の溶解性、感触を考えて、単一相で製剤化するばかりでなく、油相あるいは水相に主薬を溶解し、相混ざらない油相と水相を混合して製剤化する場合が多くなっている。それら両相を安定的に混合するために界面活性剤を用いる。その界面活性剤の種類と特性および応用としての乳化製剤においての基礎と応用について述べる。 理論に関しては参考書があり、ある程度勉強できるが、実際に実験してみると思うようにいかない。経験的なものが必要で、試行錯誤し実験する。そして、自分なりの理論を構築し周りのものと意見を交わす。今回はそれらの一部についてお話しし、参考になればと考える。 |
※プログラムは予告なく変更されることがあります。
参加区分と参加費
- カッコ内の金額は、前・後編いずれか一方の2日間のみ参加の場合の参加費(消費税込)です。
- 参加費には、全編または前・後編の講義並びにテキストが含まれます。
- ご登録は必ず参加者ご本人名義でお願いします。
- 参加登録フォームは、区分【A】【B】と区分【C】【D】【E】で異なりますのでご注意ください。
- 【C】の賛助会員企業一覧はホームページ「賛助会員制度」でご確認ください。
- 参加登録受付は学会支援機構のオンライン参加登録システム(SSL接続)を使用しています。
- 本学会会員(区分【A】【B】)の方は、登録時に「会員番号」「パスワード」が必要です。(ご不明の場合はこちら)
- 参加費のお支払いにつきましては参加登録完了メールでご確認下さい。
参加区分 | 参加費-消費税込 | 参加登録フォーム |
---|---|---|
【A】本学会会員-企業所属 | 110,000円 (75,000円) |
|
【B】本学会会員-大学・病院等所属 | 70,000円 (45,000円) |
|
【C】本学会賛助会員企業社員 | 110,000円 (75,000円) |
|
【D】本学会非会員 | 140,000円 (85,000円) |
|
【E】シミックグループ社員 | 70,000円 (45,000円) |
|
注意
[at]を@に置き換えてください。 |
<キャンセルについて>
会期より1週間以内のキャンセルにつきましては、参加費を全額頂戴しますこと、予めご了承ください。
ご出席について
全講義の70%以上を受講された申込者に対し、希望者には講習会修了証書を送付致します。
お問合せ先
公益社団法人日本薬剤学会事務局 伝承講習会担当
テレワークの場合がございます為ご連絡はメールでお願い致します。
Email: densho [at] apstj.jp, Phone: 03-6277-4351
[at]を@に置き換えてください。